こんな症状でお困りではありませんか?

早期発見・早期治療のためにも、心当たりのある症状がありましたら
はやめの受診をおすすめいたします。

うつ状態

ゆううつな気分、おっくうさ、集中力の低下などが、2週間以上続くようであれば、うつ状態である可能性があります。
うつ状態には、身体の病気によるもの、人間関係の問題によるもの、体質によると考えられるものなどがあり、それぞれの原因にあった治療が必要です。

代表的な症状

身体の症状
  • 不眠
  • 疲労感
  • 食欲低下、体重減少
  • 身体の痛み
心の症状
  • ゆううつさ、もの悲しさ
  • おっくうさ
  • 集中力の低下
  • 趣味やレジャーを楽しめない

治療法

休養をとる

うつ状態とは精神的なエネルギーが一時的に低下した状態です。 まずは休養をしっかりとり、心身の負担を減らす必要があります。
身体の病気によってうつ状態が引き起こされている場合は、もともとの身体の病気の治療も行います。

精神療法

うつ状態では、自分の置かれた状況や、周囲の人間関係に対して偏った見方をしがちです。
物事を広い視野でとらえて、うつ状態から脱することができるよう、対話による治療を行います。

薬物療法

症状の重さが中等度以上であれば、お薬による治療をすすめます。抗うつ薬や抗不安薬といった、ゆううつさや不安感を減らしてくれる薬を使うことも検討します。

不安症状

おおむね安全な状況なのに強い不安感を繰り返し生じてしまうのであれば、不安状態である可能性があります。症状が出る状況や頻度、症状の性質などによって、パニック障害、社交不安性障害、全般性不安性障害、広場恐怖などに分類されます。

代表的な症状

  • 突然、強い不安感や動悸、過呼吸が生じる。
  • じんわりとした持続的な不安感がある。
  • 人前で発表したり、注目を浴びたりする状況で、強い不安感が生じる。
  • 強い不安感が「また出てくるのではないか?」と心配でたまらない。
  • 頼れる人がいない場所に一人で出かけるのがこわい。
  • 特定のものごと(狭いところ、高いところ、とがったものなど)がこわい。

治療法

薬物療法

不安感を軽くするため、抗うつ薬や抗不安薬を用いることがあります。

精神療法

不安感が生じる状況について話し合い、苦手な場になれるための練習をしたり、不安感が生じたときに注意をそらす方法を身に着けたりします。

強迫症状

頭では「無意味だ」とわかっているものの、不快な考えが繰り返し頭に浮かんだり、それを打ち消すための行動を繰り返したりしてしまうことを、強迫状態といいます。

代表的な症状

  • 外出前に鍵の確認を何度も繰り返したり、手洗いを繰り返してしまう。
  • いやな考えが繰り返し浮かび、これを打ち消そうとして疲れる。

治療法

薬物療法

強迫症状を軽くするため、抗うつ薬を用いることがあります。

精神療法

強迫症状が生じやすい状況想定し、苦手な場になれるための練習をしたり、注意をそらす方法を身に着けたりします。

不眠

睡眠障害には、不眠症、過眠症、睡眠リズムの乱れなどがあります。通常の不眠症のほかに、むずむず脚症候群、睡眠時無呼吸症候群、ナルコレプシー、レム睡眠行動障害、睡眠相後退症候群など、特殊な睡眠障害もあります。

代表的な症状

  • 寝つきが悪い。
  • 途中で目が覚めてしまう。
  • 朝早くに目が覚めてしまう。
  • 日中に強い眠気に襲われる。
  • 睡眠中、金縛りになる。
  • 寝入りばなに幻覚が見える。
  • 夜になると足がむずむずして、眠れない。
  • 朝起きられず、明け方になるまで寝つけない。
  • 睡眠中、夢で見ているのと同じように身体が動いてしまう。

治療法

薬物療法

不眠には睡眠薬が用いられます。睡眠薬は漫然と使うことはせず、症状が改善したあとは減量や中止を検討します。
特殊な不眠症には、パーキンソン病治療薬や、てんかんの治療薬が用いられることもあります。
過眠症に対しては、睡眠専門の医療機関で詳しい検査をすすめることがあります。

精神療法

眠りにつく前にリラックスできるように、睡眠前の行動に関してアドバイスすることもしています。

お酒の問題

「酒は百薬の長」とは言いますが、度を過ぎる飲酒は身体をむしばみ、精神的にも不安定さをもたらします。
当院では、お酒をやめたい、お酒の量を減らしたい、というご相談にも乗っております。

代表的な症状

  • お酒の量を減らしたいが、なかなかうまくいかない。
  • お酒を飲まないと、よく眠れない。
  • お酒が切れると、汗が出たり、手が震えたりするようになってきた。

治療法

精神療法

お酒の量を減らしたり、やめたりするお手伝いとして、対話による治療を行います。
お酒のメリットとデメリットを話し合ったり、お酒の害について勉強したりします。

自助グループの紹介

断酒会やアルコールアノニマス(AA)などの自助グループへの参加をおすすめすることもあります。

薬物療法

お酒を飲みたい気持ちを幾分抑えてくれる薬を用いることもあります。

幻覚・妄想

無いものが聴こえたり見えたりすることを幻覚といいます。また、事実ではないことを、弱い根拠にもとづいて強く確信し、他人からの働きかけでは訂正できないものを妄想といいます。
幻覚妄想状態をおこす代表的な病気として、統合失調症がありますが、甲状腺機能亢進症、覚醒剤使用、てんかんなどの病気によっても引き起こされることがあります。

代表的な症状

  • 悪口や命令が聴こえる。
  • 誰かに見張られている感じがする。
  • 誰かに付け狙われている感じがする。
  • インターネットで自分の悪口を広めている人がいるような気がする。
  • すれ違う人たちが自分のことを馬鹿にしているような気がする。
  • 自分の考えが、他の人に漏れ伝わっている気がする。

治療法

脳でドパミンなど化学物質の働きを抑える薬(抗精神病薬)を用いて治療することがすすめられます。
身体の病気による幻覚妄想状態に対しては、身体の病気を行うことがあります。

もの忘れ

年齢を重ねるにつれ、多かれ少なかれ物忘れは生じるものですが、その程度が強くなると、何かの病気かもしれません。
もの忘れを呈する病気としては、アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、脳血管認知症などの認知症が有名ですが、それ以外にも、慢性硬膜下血種、甲状腺機能低下症、特発性正常圧水頭症などの病気も含まれます。
また、高齢者のうつ病は、一見すると認知症に似ている症状を呈することがあるため、専門家による鑑別が重要です。

代表的な症状

  • もの忘れが増えた。スケジュール管理ができない。
  • 自宅周辺で迷子になる。
  • 同じ話を繰り返す。
  • 火の不始末が増えた。
  • お金の計算が苦手になった。財布の中は小銭ばかり。

治療法

薬物療法

もの忘れを軽減してくれる可能性がある薬(抗認知症薬)を用いることがあります。
興奮が激しい方には、鎮静作用のあるお薬を用いることもあります。

精神療法

生活環境を整え、日々の生活に負担が少なくなるように配慮することがすすめられます。自宅での生活が困難な方には、デイサービス利用やグループホーム入居のご相談することもあります。介護保険の申請を行うことを進める場合もあります。

ひとりで悩まないで、ご相談ください。症状を軽くすることができるかもしれません。

当院は予約制となっております。
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